「クロスバイクに興味があるんだけど、どれくらいの予算が必要なんだろう?」
「クロスバイク購入までの流れを知りたい!」
この記事はそんな方へ向けて書いた、初めてのクロスバイク購入レポートです。
私は東京都下在住の中年男性です。
ダイエットをきっかけとしてクロスバイクに興味を持つようになり、しばらくネットであれこれ調べながらどの辺のクロスバイクがいいのかターゲットを絞っていき、最終的には自宅近くの専門店へ駈け込んでトレックのクロスバイクを購入しました。
私自身、それまでは1万円台のいわゆる「ママチャリ」しか経験がなく、クロスバイクのようなスポーツ自転車についての知識が全く無いところからスタートしたため、ちょっと大げさですがクロスバイク購入は未知の世界でした。
特に値段について、当時の私はクロスバイクは非常に高額な商品である印象が強く、
「買ってみてすぐ飽きちゃったらどうしよう?」
「調べるとやたらいっぱいでてくるけど、専門用語が多くてよくわからん!」
とかいろんな悩みを持っていました。
買って、使ってみて、今思うことは、「高かったけど思い切って買って本当に良かった!」です。
当時の私と同じように悶々とした日々を送っている人の背中をそっと押して差し上げるべく、ここに当時の体験談をまとめてみたいと思います。
目次
購入したクロスバイク
最初に私が購入したクロスバイクを紹介させてください。
TREK(トレック) FX3 2017年モデル 価格:7万9千円(税込み)
TREK(トレック)はアメリカのメーカーで、クロスバイクのほかにロードバイク、マウンテンバイク、子供用自転車などを取り扱う世界でも大きな規模のメーカーの一つです。日本での販売は専門店での販売に限定され、その販売店は厳しい条件をクリアした認定店であり、専門的な知識をもったスタッフが対応してくれます。
クロスバイク購入のきっかけ
みなさん、どのようなきっかけでクロスバイク購入を検討されてますか?
私のきっかけは「ダイエット」でした。
当時、食事制限で始めたダイエットが軌道に乗り始め、ここらで運動を併用して効果を上げたいってことから、どのような運動がよいか調べていた先にたどり着いたのがクロスバイクです。
じつは、この当時は「クロスバイク」ってコトバもわからないくらい初心者で、自身の運動に関するネット調査でこんな経緯から行き着いたのでした。
- ダイエットの有酸素運動として自転車こぐのが効果的。ただし、心拍数上がらないようにゆっくりと。
- シティサイクル(ママチャリってヤツです)よりも(主に軽量という理由で)負担の少ないスポーツタイプの自転車がよい
- ロードバイクよりも安価で初心者向けな「クロスバイク」がおすすめ
「クロスバイク?あぁ、ほどよく前傾する姿勢でフラットバーハンドル、細いタイヤで街中をひゅ~っと走るあの自転車か!」ってくらいのもので、ここから毎日ネットでクロスバイクについて調査をしていきます。
最初の悩みは価格帯
みなさん、これから何かを始めようとする時に、まず最初に調べるのは何ですか??
そう、「値段」ですね!
クロスバイクの定義とか、メーカーとか、そんなの何もわかってない状態ですが、まずはお値段を知りたいので「クロスバイク 価格」で見てみましたが、もうピンキリ状態です。
「なんでこんなに値段の開きがあるの??」
そう、1万円台から数十万円まで、私からすると見た目がほとんど同じクロスバイク(超初心者で、スマホの画面で見る程度ですから)なのに、なんでこんなに値段が違うの??って正直混乱しました(笑
若干知識(と経験)が身についた今になってみれば、ある程度値段の開きがあることも納得できるのですが、当時の私はこう思いました。
「こりゃ、ちょっと調べてみないと安易に買えないな」
もちろん、安いに越したことはないのですが、安物買いの銭失いってのも困るので、いろいろと調べてみることにしました。
実物を見に行く
どのお店に行こうか?
ここで「とりあえず実物見てみるか!」となったわけですが、じつは私、人見知りの小心者でして。
いまだったら迷うことなく専門店に行くのですが、当時はとてもそんなことできませんでした。
初心者のみなさん、スポーツバイクの専門店って敷居高く感じませんか??
入口付近にはカラフルなサイクルジャージを身にまとった常連さんが談笑してたりして、そんでなんとなく超高級車と思わせるロードンバイクが何台もサイクルラックにひっかけてあったりしてw
知識無いわ、予算無いわ、そもそも本当に買おうかどうか迷っているわで、とてもあんなディープな店に入ろうなんて思えませんでしたね(くれぐれも、当時の印象です)
というわけで、最初の下見はよくありがちな自転車量販店でした。
クロスバイク見比べ
量販店に行くとクロスバイクは割と目立つとこに置いてありました。
繰り返しですが、この時点で知識はほとんどゼロですのでプライスタグを最初に見ます。
1万円台のクロスバイク、ありました。
あと、確か3万円台から5万円弱くらいのものが並んでいたように思えます。
じーっと眺めます。ひたすら眺めます!
知識がないので、どの部分で値段の差が生じているのかわかりません。
店員さんに聞けばいいのですが、人見知りなので聞きません(笑
結論としては、私の目で見て外観から値段差が生じる理由はわかりませんでした!
いやぁ、困ったなぁ
やっぱりもう少しネットで調べる
自転車量販店から自宅に戻り、スマホ片手に調べてみました。
そもそもクロスバイクとは?
- 元々はマウンテンバイクのフレームとコンポーネントをベースに整地向けのタイヤに変更したものを指していた。
- 最近はロードバイク寄りの構成のものも多く見かけるようになった。
- 国際ルールに基く競技が無いため、明確な車両規定が無い
- 明確な定義が無いこともあり、ルック車と言われる廉価なものからロードバイクメーカーの販売する高性能車まで幅広く存在する。
クロスバイクってものを要約するとこの4点になるかと思います。
値段の幅があるのは、4項が主な理由であることがわかりました。
4項に関して、もう少し調べてみます。
無名メーカーの安いクロスバイク(~3万円台)
値段にして3万円台までの安いクロスバイクですが、これらは走行性能が低い(漕いでも進まない)ものがほとんどだと言われています。ルック車なんて表現もあるくらいで、要は見た目だけのナンチャッテクロスバイクなんでしょう。
品質もあまりよくないみたいで、一般的には購入しない方がよいと言われています。
クロスバイクとしての性能やブランド製は問わず、とにかく安いクロスバイクが欲しい!という人には良いと思います。
専門メーカーのクロスバイク(4万円台~)
専門メーカーから販売するものは、スポーツバイクとしての性能、品質を満足するものとなっており、クロスバイクを買う場合に薦められるのはこのクラスの物が一般的となります(エントリーモデルとして4万円台後半くらいから存在)
値段の違いはフレームとコンポーネントの違いとなっており、それぞれの要素は以下の通り
フレーム
価格差の一番大きい部分で、主に素材や製法による違うが存在します。シティサイクルの場合は安価であること、および頑丈さが求められるので、素材は主にスチール(鉄)を使用します。スポーツバイクになると軽量であることが求められ、更に剛性や剛性感が要素として加わり、以下のような素材を使用します。
- スチール
- クロモリ
- アルミ
- カーボン
- チタン
- マグネシウム
素材はざっと下に行くほど高価になりがちですが、そこには製法などにより異なる奥深い世界が存在します。
重量以外にも、素材の持つ特性(柔軟性、剛性感など)などで、玄人的には好みが分かれるところです。
コンポーネント
ギアや変速機、ブレーキ、クランクセットといったスポーツバイクを構成する部品をひとまとめに総称した名前がコンポーネント。
- クランクセット
- ボトムブラケット(BBユニット)
- ペダル
- 変速レバー(シフター)
- ブレーキ
- ブレーキレバー
- 前後変速機
- ハブ(ホイール)
- ヘッドパーツ
- シート
昔は各部品を単品で設計、製造し、それらを組み合わせてスポーツバイクを組み立てていましたが、近年は部品に求められる性能が高まり、メーカーはコンポーネントをセットで設計、製造しています。
コンポーネントメーカーは日本のシマノが有名で、シマノ ロード用コンポグレードは以下のものがあります。
- DURA ACE(デュラエース)
- ULTEGRA(アルテグラ)
- 105(イチマルゴ)
- TIAGRA(ティアグラ)
- SORA(ソラ)
- CLARIS(クラリス)
- TOURNEY(ターニー)
※DURA ACE(デュラエース)が一番上位機種で、順に下位機種を記載
コンポーネントをまとめると、おおざっぱにフレーム以外の構成部品を指し、またセットで設計・製造され、そのセットには各グレードが存在するということ。
コンポのグレードは統一されていると設計時の性能を発揮できるが、クロスバイクの完成車としては統一されていない状態で販売されていることも非常に多いです。
→不統一の理由はコストダウンが多く、変速機を上位にしつつ、ブレーキまわりでコスト下げる、なんてことをするため。
ここまでをまとめると
クロスバイクの値段幅が広く設定されている理由は、まずは無名メーカーの激安品と専門メーカーとの違いがあり、専門メーカー品の中ではフレームとコンポの値段が反映されているのが理由であることがわかりました。
私の場合は最初に書きましたが、ダイエットの延長で運動したくて購入を検討していることから「シティサイクルよりも軽量で負担の少ないスポーツ自転車が欲しかった」ので、無名メーカの激安品は対象外となりました。
私と違って、チョイ乗り程度に使用するし見た目重視でとにかく安いものを!という人は格安クロスバイクが良いかもしれません。
また、ここまで調べてみて、スポーツバイク全般に言えることとして、クルマで例えると「スポーツカー」なんだなと思いました。
高級品になるとスピードを求めて研ぎ澄まされた性能を有するものになっていきます。
またその場合、デメリットも存在して取り扱いが繊細になります。
取り扱いとは、軽量化を優先することにより強度を落としている部分があったり、メンテナンスが複雑になったり、です。
例えば、街中によくあるちょっとした段差、シティサイクルだとほとんど気にしないで乗り上げて問題なく通過できますが、高級車の場合は超軽量ホイールであるがゆえに強度が下がっており、同じように乗り上げるとホイールが歪んでしまうことがあります。フレームもカーボン製などは取り扱いに注意が必要で、乱雑に扱うと破損する危険性があります。
クロスバイクが欲しい人は、その使用目的が(ロードバイクに比べて)幅広いのではないかと思います。
- チョイ乗りメインでほとんどメンテナンスしないで使いたい人(見た目重視)
- ある程度の距離を乗り、スポーツバイクの性能を期待する人(性能重視)
高い買い物ですので、自分がどちらに該当するか考えてみて決めるのが良いと思います。
クロスバイクのメーカーを選ぶ
クロスバイクってものがなんとなくわかるようになり、次にどこのクロスバイクがいいかな?となります。
私の希望は曖昧ですが「ある程度ちゃんとしたクロスバイクが欲しい」だったため、クロスバイクとしてメジャーなメーカーをターゲットにしました。
ここで自分で決めたメジャーなメーカーの定義は、「クロスバイクだけではなく、ロードバイクも販売する有名なスポーツバイクメーカー」であることです。この定義にしても、素人からするととんでもない数のメーカーが出てきます(主に海外メーカーです)。スポーツバイクというのが世界的にメジャーなスポーツであることを実感します。
# 念のためですがマイナーメーカーを否定する意図はなく、単純に初心者が安心して選ぶにはそれが良いだろう、と思っただけです。
この時点で4メーカーほど自分の中でリストアップされました。
- GIANT
- TREK
- Bianchi
- GIOS
他にもたくさんメーカーはありますが、数が多くてとてもじゃないけど全部は確認できません。
4つに絞った理由は、単純に検索の上位で頻繁に見かけたメーカーだからということです。
(どれも、ロードバイクも販売する有名なスポーツバイクメーカーです)
販売店の場所を調べる
ここまで調べてみて、ふと思いました。
「どこに行ったら買えるんだろう?」
クロスバイクというものを買うにあたり、対面販売は絶対条件でした。
後々のメンテナンスのことも考え、居住地からある程度近いところに販売店が無いと困るだろう、という考えです。
早速4メーカーの販売店を調べてみると、私の居住地だと二つに絞られました。
- GIANT
- TREK
この2メーカーだと自宅から2km以内にある販売店を見つけることができました(同一販売店)。
BianchiとGIOSは市内にあるようですが、ちょっと自宅から遠かったため優先順位を下げました。
最終的に自宅から近いこの販売店でTREK FX3を購入しましたが、結果は正解だったと思います。
初心者がスポーツバイクを楽しむには対面販売で、後々のメンテナンスを行ってくれるお店が必要だと思います。
TREKディーラーは、その点安心できました。
販売店が近くにない場合は?
自宅から近い場所に販売店が無い時はどーするの?って問題あるかと思いますが、その場合は自転車を分解して輸送すれば解決します。
輪行(りんこう)と言って、自転車を分解(ホイールを外す)して専用の袋に詰めて鉄道などで輸送する手段があります。
ただし、私自身やったことないですし、クロスバイクの場合は特徴のフラットバーハンドルの幅がネックとなり収納が難しいという記事を見かけたことがあるので、ちょっと難易度が高くなってしまうかもしれません。
袋詰めまでしないで、クルマで運ぶ前提であればハードルはもっと下がると思います。
セダンタイプのクルマだと厳しいと思いますが、ハッチバックやワゴン車などであればホイール外してあげれば大抵積載可能です。
分解って書くと初心者の人はビビりますが、実際にはホイールを外すくらいです。
このホイールを外すという行為も、スポーツバイクは頻繁に?ホイールを外すことを前提に作られているため、工具無しで簡単に脱着できます(クイックレバー)。
やり方は、購入時にお店の人が教えてくれるので安心です。
繰り返し書きますが、初心者であれば対面販売で購入してください。
メーカーによってはネット販売で買えるものもありますが、スポーツバイクはシティサイクルに比べるとメンテナンスがシビアです。
経験積めば自分でできることも多くなってきますが、最初は安全性を考慮してプロに任せる(もしくは指導してもらう)ことを前提に考えて欲しいと思います。
各メーカーのクロスバイクを調べる
私の場合はこの時点でメーカーを「GIANT」と「TREK」の二つに絞りましたので、各メーカーのクロスバイクについても確認しておきます。
GIANTとTREKのクロスバイクは、私が購入した2016年当時で各モデルの値段と性能が競合していることが多かったです。
値段の幅は5~8万円くらいです。
2019年現在においても各モデルで同じような状況のようで、この2択メーカーだと存分に迷えるのではないかと思います。
(当時は無かったDISKブレーキ仕様者がどちらもラインナップされており、ちょっと羨ましかったりします)
ちなみに当時の私がそうでしたが、各モデルの技術的な差分はあまり理解できなかったため、ここではおよその値段とそのモデル名を把握しておくくらいでいいと思います。
GIANT(ジャイアント)
どんなメーカー?
台湾の自転車メーカー。自社ブランド以外に世界中のスポーツバイクメーカーのOEM生産を行っており、現在は世界一の規模に発展。
販売店舗が非常に多く、全国どこでも比較的手に入れやすい。
また普及の多さと特殊技術が少ない特徴から故障時の対応を引き受けてくれる店舗も多く、旅先などでの安心感につながっています。
各クラスのスポーツバイクにおいて他メーカーに比べて安価に提供するという特徴があり、コスパが高いと評判。
クロスバイク
ESCAPE R3、ESCAPE RXシリーズなど。
TREK(トレック)
どんなメーカー?
TREK(トレック)はアメリカのメーカーで、クロスバイクのほかにロードバイク、マウンテンバイク、子供用自転車などを取り扱う世界でも大きな規模のメーカーの一つです。日本での販売は専門店での販売に限定され、その販売店は厳しい条件をクリアした認定店であり、専門的な知識をもったスタッフが対応してくれます。
クロスバイク
FXシリーズ。最廉価のFX1から中級のFX2、上級のFX3と揃える。
当時からフレーム自体はアルミ製で各モデル共通。モデル間の違いはコンポの違いと、FX3のみフロントフォークがカーボン製となる。
他メーカーの場合は
とんでもない数のメーカーが存在するため他メーカーの調査をしたことがないのが前提ですが、おそらく1~3万円くらいの差でモデル違いがある場合はコンポーネントが違うだけで、メインフレーム共通でほぼ間違いないと思います。
コンポの違いは変速機だったり、ブレーキだったり。この辺だと上位買うのが値段的にはお得ですが、逆の見方だとコンポは後から変えられることがほとんどなので、最初は初期投資を抑えて購入し、ハマったら徐々に投資して上位化するのもアリです!
これ以外に値段差がもっと大きいモデル違いもあります。
TREKでいうとFX1~3とFX Sportsモデルの違いがそれで、この違いは大きくフレームの違い(アルミとカーボン)です。
フレームの違いはバイクの根本的な性能の違いになるので、購入前にじっくり悩んで購入するのが望ましいと考えます。
販売店へ行ってみる
メーカーとモデルをある程度絞ったら、販売店へ行ってみましょう。
(もちろん、事前にあれこれ調べずに最初に行ってしまうのもアリです)
冒頭に「専門店は敷居が高く感じる」なんて書きましたが、実際に行ってみるとそうでもないことがほとんどです(少なくとも私が行ったことのあるお店は全てそうでした)
見に行くだけでもOKですが、この時点で購入意欲がそこそこ高まっていれば、思い切って店員さんに話しかけてみましょう。
私の場合はこんな感じの伝え方でした。
- クロスバイクの購入を検討していること(希望メーカー、モデル)
- だいたいの予算
- 想定している使い方(自分の場合はフィットネスである程度距離を走りたいという伝え方でした)
あまり心配せずに、とりあえず購入検討しているだけでもOKだと思いますが、できれば使用目的など細かく伝えられるとベストです。理由は、モデルが何種類か存在することがほとんどなので、一番目的に合ったモデルを提案してくれる可能性が高まるからです。
店員さんはもちろんスペシャリストなので、非常に詳しく教えてくれます。
存分に提案してもらえるよう、最初に初心者であることをハッキリと伝えておいた方がベストです!
上記の3点を伝えた私の当時のことを書くと、まずは展示車を全面に引っ張り出して見やすくしてくれました。
事前の調査通りでGIANT、TREKの両モデルのクロスバイクは非常に売れ行きが良いということを教えてもらい、その後に店員さんからこんなコトバが出てきました。
「とりあえず乗ってみましょう!」
クロスバイクの試乗
早々に試乗を促されてビビりましたが、お店の前をちょこっと乗るくらいと言われ、その場で試乗となりました。
試乗車は入庫したばかりのTREK FX1とFX2、GIANTのESCAPEなんとか?の3種類。
結果的に言うと試乗は大正解。特に初めての初心者は、技術うんうん聞かせるより、乗せちゃった方が早いんだと思います。
「おぉぉぉぉ、なんだこれは~!」
って、これは私の心の声ですが、シティサイクルしか経験のない人はこの時点で感動すると思います!
なんというか、ペダル一回転の加速感が全然違うんですね。メチャクチャ進む感じがしてビックリします!!
もうこの時点でクロスバイク購入は心の中で確定でした!!!
ちなみに、3種類全部乗ってみたのですが、TREKとGIANTの違い、TREKの中でもFX1とFX2の違いなど、初心者には全然わかりません(笑
とにかく、どれに乗ってもグイグイ進んでいくってことぐらいで、良いも悪いも全然わからなかったです!
これは人間側のセンサーにもよるかもしれませんが、この辺のモデル違いはもっと期間と距離を重ねないとわからないのだと思います。特に距離が短いとわかりにくく、逆に距離を伸ばしていくと差が出てくるのではないかと。
(重要)サイズを決める
ここまでの間に「クロスバイクの購入は是非対面販売で」、と書きました。
試乗ができるのも大きな理由ですが、じつは更にもう一つ重要な理由があります。
クロスバイクにはサイズがある!
正確に書くと「フレームサイズ」なんですが、洋服と同じようにサイズが存在するんですね。
スポーツバイクの購入時に選ぶこの「サイズ」ですが、じつは非常に重要なんです。
シティバイクと比較したスポーツバイクの特徴として「スピードが出る、長距離に使える」がありますが、この2点は自分にとって適正サイズのバイクであることが条件となっており、サイズの合わないバイクになると早い段階で何かしら辛くなってしまいます。
クロスバイクよりも長距離で使用することが多いロードバイクなどは、サイズがさらに重要になるため、クロスバイクよりも細かくサイズの違いが設定されているほどです。
クロスバイクの場合はおよそ身長でサイズが決まってくることもありますが、その身長によってはサイズの区切りでどちらがよいか?なんてことにもなりかねないので、やはり実車を試乗して決めるのが確実です。
若干の前後方向への調整はサドルやハンドルなどで可能なこともあるので、この辺も試乗した際に店員さんに確認してみるのもいいでしょう(本当にベストなポジションはある程度乗って慣れないとわからないです)
ご成約
高価な買い物ですので、もちろん即決などせずに一度帰ってじっくり考えるってことも大いにアリです。
ですが、私の場合はムリでした。
はい、もう試乗した時点で購入スイッチ入っちゃいまして、購入意思を店員さんに伝えてました!
ただ「買います!」はいいのですが、まだどのモデルにするかを決めれてなかったので、その後店員さんと打合せです。
TREKに決定
GIANTのESCAPEシリーズと、TREKのFXシリーズのどちらにするのか?ですが、これは早々にTREKに決定しました。
理由は、TREKであれば入荷したばかりで、どのモデルでも翌日納車が可能だったからです。
逆にGIANTは品切れ状態で、次期入庫予定が未定であったこともその理由になります。
また、TREKはサービスキャンペーン?か何かで、ボントレガー(TREKのアクセサリーメーカー)の製品の商品券が付いてくることもあり、アクセサリー購入の足しにできたことも有利に働きました。
FXシリーズの違い
メーカーはTREKにするとして、今度はどのモデルにするか?を決めます。
私が購入した2017年モデルのFX1~3の(大きな)違いは変速機とフロントフォークの素材でした。
- FX3 7万9千円(税込み) リア9速 カーボンフォーク
- FX2 5万9千円(税込み) リア8速 スチールフォーク
- FX1 4万9千円(税込み) リア7速 スチールフォーク
1と2で1万円の差。2と3で2万円の差となっています。
私の場合は冒頭にも書きましたがフィットネスを目的として距離を延ばす走りを想定していたこともあり、その目的に一番ミートしているのがFX3との説明を受けたため、FX3で決定しました。
クロスバイクと同時に購入した備品
私の場合はスポーツバイク初心者のため備品類を一切持ってなく、同時に揃える必要がありました。
店員さんと相談の上、私がクロスバイクと同時に購入した備品は下記の通りです。
- 前照灯(フロントライト)
→安全面から強く推奨されたもの - ヘルメット
→安全面から強く推奨されたもの - 空気入れ(仏式バルブ対応で空気圧がわかるもの)
→お店来てくれれば空気圧くらいいつでも調整しますよ!って言ってくれましたが、さすがに毎回行くのもナニなので - 後尾灯(バックライト)
→お店にあったキャットアイのチカチカ光るヤツが妙に気に入ったため - 盗難防止用のワイヤーロック
→出先での盗難率の多さから、何かしらの盗難防止をした方がよいと提案され - グローブ(使用目的が近距離想定なら不要)
- サイドスタンド
→シティサイクルの常識だと付属品ですが、ここでは後付け品です。付けないと立てかけか、寝かし置きになります。 - サイクルコンピュータ用のセンサー
→ボントレガー製のセンサー。サイクルコンピュータを導入したかったので、センサーのみ先行して取り付けてもらった。
どうしても必要なもの、というよりこのタイミングで買っておいた方が良さそうなものという意味で購入しました。
先ほど書いた「ボントレガーの商品券」の存在もあったので。
当時の私のように超初心者の場合は備品に関する知識もあまりないため、予算だけ決めて、あとはお店の人の判断に委ねるのが簡単ですが、この備品の世界もピンキリで奥深い世界です。
後々、知識が加わってくるとアップグレード欲が沸いてくることがあるので、クロスバイクはそういう面でも楽しめます!
お支払い
当時の領収書がなく金額の詳細は割愛しますが、クロスバイク本体に備品を合わせて、ざっくり10万円くらいでした。
TREKの場合、バイク本体の価格はどこのディーラーで買っても値引きが無いため定価販売になるそうです。
私の場合サイコンのセンサーとかちょっと贅沢品も買ってますが、やはりヘルメットなど安全装備も必要になるので、初心者の人はバイク本体プラス1~2万円くらいの予算を確保しておいた方が良いと思います。
支払いはクレジットカード払いにしました。最終的な予算が不明であったこともそうですが、高額商品でポイントも貯まるので、ここは迷わずカード払いで。
備品の項でも書きましたが、クロスバイクにハマるといろいろなお買い物を欲してきます。
備品もそうですし、書籍やらウェア類など。
Amazonもそうですが、私の場合は特にウェア類で楽天市場でのお買い物が多かったです。
納車
前日夕方の契約で、翌日昼頃の納車でした。
納車整備を早々に終わらせてくれたのはメカニックの方が頑張ってくれたおかげです。
車両の準備は開店時にできたようですが、納車時の説明に少し時間がかかるとのことから昼頃の納車予約になりました。
納車時に行った内容をざっくり報告します。
車両説明
車両の取り扱い方法について説明してくれます。
私の場合は超初心者であったため時間をかけて基本的なことから説明してくれました。
ホイールの外し方(クイックレバー)
前後ホイールの外し方のレクチャーです。
輪行やメンテナンス時、または室内保管など、スポーツバイクでホイールを取り外すシチュエーションは意外に多いらしく、外し方の説明をしてくれました。
前後共に工具不要で脱着が可能となっており、Vブレーキの開き方などコツも含めて親切に教えて頂きました。
ちなみにですが、ここで私が感動したのはホイールを手に持った時の重量の軽さです(笑
ロードバイクも含めたスペシャリストの店員さん曰く、クロスバイクの標準ホイールは決して軽い方ではないとのことですが、それでも(初心者の私には)メチャクチャ軽くてビックリしました。
高価な買い物した甲斐があったなぁ、と実感した瞬間です。
空気入れのやり方(仏式バルブ)
スポーツバイクの場合、空気を入れるバルブの形状がシティサイクルと異なります。
仏式バルブ(フレンチバルブ)と言うのですが、ポンプ側とバルブを結合する際にちょっとコツがいります。
私の場合は空気入れも購入していたため、それと同じ物を使用して丁寧にレクチャーしてくれました。
スポーツバイクはタイヤ幅が細く、適正空気圧が高圧となることからシティサイクルよりも頻繁に空気圧確認(と補充)が必要になるとのことで、その辺の説明も同時にしてくれました。
やはり空気圧くらいは最低自分で見なきゃダメだな、と感じた次第です。
変速機の取り扱い
私の購入したTREK FX3は前3段、後9段の計27段構成です。
前の3段と後の9段はそれぞれ左右に分かれて変速レバーが配置されており、その取扱い方法について説明してくれました。
アップとダウンの基本的な使い方はもちろんですが、変速直後にクランクを逆回転させないように等の注意点も教えて頂き、その際にチェーンが外れた時の対処方法まで教えてくれました。
サドルの調整
サドルの前後調整機構の説明と、高さの調整をしてもらいました。
超初心者のため高さはほどほどにセットしてもらいましたが、この時にサドルを上げるセットについて説明してくれました。
街中でもたまーに見かける、やけにサドルが高いバイクに乗ってる人。
正直、あんなに上げると座った状態で足がつなかいので初心者の場合は危険が伴うのですが、あの高さには理由があるのです。
脚力を効率良く使おうとすると、ペダルを真下まで踏み抜いた時に膝が軽く曲がるくらいがベストになります。そうすると必然的にサドル高は高くなりますが、実際に試してみるとその効果は非常に大きく、特に上り坂などでグイグイとバイクが進むようになります。
「サドルを上げる」、これはスポーツバイク入門者が知って得する知識の最初の1つ目だと思います。
あの超名作マンガの第1巻でも、このサドルの話は出てくるくらいです
さいごに
少ない人数で営業しているお店ですが、それでも車両説明は時間をかけてきっちり行ってくれ、超初心者の私でも安心して乗って帰れるようにして頂きました。
帰り道は自宅まで2キロ弱をゆっくり走りながら一旦帰宅し、軽装に着替え、サドル高を微調整して、その後10kmほどの距離を堪能してきました。
試乗時に感動したグイグイ進むクロスバイクは、自分のバイクになって更に進む感じが増しています!
これは試乗時のバイクに比べてサイズやサドル高がより適正になったことから脚力が無駄なくペダルに伝達されるようになったためです。
備品込みで10万円のお買い物は、その金額以上の感動と満足感を自分に与えてくれました。
最初の「クロスバイク欲しいなぁ」から納車に至るまでの私の体験談を紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
もしこの記事見ても購入欲に変化がなかった場合ですが、それはクロスバイクの魅力に問題があるのではなく、私の筆力が足りないためですので、どうか前向きに購入をご検討ください。
どのようなカタチでも、皆さんが「買って良かった」になって頂けると幸いです。
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